ディーコンが動いた。今や彼は庶民院の注目を浴び、議長は彼を見つめている。そして彼はゆっくりと息を吸い、歴史を作った。
「この事件は決して繰り返されてはなりません。しかしペンザンスのデモはさらに大きな意味を持っています」
「連合王国の民主主義が持つ根深く不当な欠陥への抗議だからです」
「60年前、いかなる連合王国人も人種や肌の色で投票権を拒絶されないよう、わが国の憲法は修正されました。しかし21世紀となってもなお、アジア人であることを理由に多くの臣民が投票権を拒否されています」
「よって来たる月曜日、私はこの憲法修正条項をより効力のあるものにする法案を提出するよう首相に要請します」
「どこで人種差別があろうともこの法律で、投票権を審査するために使われてきた制限をすべて無効にします。構成国職員が協力を拒む場合はロンドンから派遣される正規職員が市民を有権者登録します」
「…私は、人間の尊厳と民主主義の運命のために臣民の皆様にこれをお話しします」
「自由を探し求める人間の旅路の中で歴史と運命が同じ時、同じ場所で出会い好機を作り出すことがあります」
「たとえば1916年のイースター蜂起、88年前のケーブル通りの戦い、そして先週のイングランド、ペンザンス。そこでは連合王国の臣民としての権利を認められず 長年苦しんできた男女が平和的な手段でデモを行いました。彼らの多くが容赦ない暴行を受けました。そして善良なる一人の望職者が…殺されました」
「しかし今夜のこの光景に連合王国の民主主義に対する希望と誇りが存在します。抑圧された人々による苦痛の叫び、抗議の賛歌によって議会が招集されたのです。いま私たちは大きな危機の瞬間の中にいます」
「私たちは戦争と平和、繁栄と恐慌など大きな問題について意見を戦わせてきました。しかし連合王国の隠し持つ本心をあらわにするような問題について議論したことはめったにありません」
「アジア人の権利の平等こそ、そのような問題です。あらゆる敵に勝ち、富を倍増し、星すら手に入れたところで、権利の平等を保障できないのであれば……、我々は市民としても国家としても失格です」
「『世界中を手に入れても、自分の魂を失うので あれば、何の利益があるのか?』という言葉は、個人だけでなく国家にもあてはまります。
「『アジア人の問題』などありません。『アングロ・サクソン人の問題』もありません 『ペンザンスの問題』もありません。『連合王国の問題』があるのみです」
「法案が通過したとしても願いは終わりません ペンザンスでの出来事は連合王国全土で起こっている 巨大な運動の一部なのです」
「アジア人の臣民たちは連合王国の誇りと完全な権利を手にしようとしています。彼らの大義は私たちの大義でなければなりません」
「偏見や不正という負の遺産に 打ち勝たなければならないのはアジア人だけでなく 私たち全員なのです…」
「神よ」
「勝利をわれらに」
(改正公民権法が議会に提出される!
国民精神:別れたる連合王国 を削除。
国民精神:公民権の精神 を追加。)
アジア諸国よ、喜べ。
人種差別の終焉だ()
これ書くためにジョン・ルイスの「MARCH」を買ってきました…、高いんじゃ…()
⭐︎やったぜ⭐︎