あーねむ
副管理人(再雇用) b92cc25641
2025/05/18 (日) 16:05:55
暗い部屋の中、聴音員であるジェイソン・クラークはコンピュータディスプレイを見ながら何度も記録を再生していた。
「それで、エージェントくん。何かわかったかね?」
指令室と聴音室を隔てるドアにもたれて話しかけてきたのは艦長のダニエル・ローゼンバーク。2分前から聴音を続けるクラークの背中を疑い気味に見つめていた。
「エージェントではなく、先進兵器研究局の分析官です。わかっているのは対象がスクリュー推進でない可能性があることです。先日襲撃されたフリゲート『ノッカー・ゲート』及び『ラフカット』はパッシブでの探知に失敗しました。これは対象艦が極めて静動性の高い駆動機関を使用していることを示唆しています」
無表情で淡々と語るクラークにローゼンバークは眉間に皺を寄せた。
「つまり…なんだ。何も聞こえてないのか」
「はい、35分20秒前に観測された異音もコンピュータは海底火山の音と判定を下しています」
クラークはヘッドセットを外し、額に浮かんだ薄い汗をシャツの袖で拭った。心に残った障害物が状況の飲み込みを阻んでいる。表情に変化はない。
その時、ドアが小さな音を立てて開く。
「艦長、中央から電文です」
入ってきた士官が艦長に一枚の紙を渡す。艦長はメガネを外し、瞳を走らせる。
「ミスタークラーク。君は運がそこそこいいのかもな。艦隊司令部じゃなくて君の所からだぞ」
「…ほう」
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あらヤダ♡軍機を丸裸にされちゃう♡♡
これはえっちですね(違う)