あーねむ
副管理人(再雇用) b92cc25641
2025/05/20 (火) 21:02:20
『アイアン1-1ロスト、アイアン1-2に指揮権を移譲します』
AIの声を聞き流しながら目を凝らす。ディスプレイに映るは迫り来る7両のピックアップトラック。
「1-2より全車、後退を開始せよ」
ガスタービンエンジンの甲高い音が車内に響きわたる中、その場にとどまろうと車体に抗う慣性を体幹で抑えつける。装填手が後部弾薬庫の扉からHEAT-MPを取り出し、流れるように砲尾へ叩き込んだ。
「Gunner、HEAT、PC1!」
戦術AIにより識別され、各車に割り振られたターゲットへと砲手が狙いをつけ始める。5両のM1クレイトンが砲口を揺らす事なく川沿いの畑の中を後退していた。砲塔が機械的に回転し、その口先を迫り来るピックアップに指向し始めている。数瞬の間。
「Identified!」
「On the way!」
5門の120mm55口径滑腔砲が火を吹き、砲身から高圧を受けてHEAT-MPが射出される。
AIとFCSによって算出された射撃は、計算通りの弾道を描き目標に到達、命中しメタルジェットを形成。鋼鉄の塊であるエンジンをまるでリチウムであるが如く貫き運転手の腹部を掻き回す。当然、爆発を伴って。
『Target!!』
追ってくる5台の車両はM289の錆になった。残りは2両。装填手が次弾を手に取っているが間に合うかは怪しい、その時だった。
「___!?」
数本の光の線が対岸から伸び、目標の横腹を突き刺す。同時に炸裂し、積んでいた大量の爆薬が誘爆。よく耕された柔らかな土を大きく抉るクレーターを形造り、もう一台も同じ運命を辿った。大きな振動が戦車隊を揺らす。
スタビライザーは砲身を揺らさなかった。
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戦車戦茶番作りたくなってきた()
さぁ、創りませう!!