軍事部だった何か
6f18ebe566
2025/06/06 (金) 22:49:07
「人外というのは生まれつき嫌われる存在
でも大多数はそんなことがなくなったが、いまだに嫌われる人もいる。
僕は地元で「悪魔」と呼ばれた。そして親も殺された。」
アフリカの深い夜の底で一人の獣人が車の中で小さく呟く。それを聞いていたのは誰でもなく、彼自身だけだった。
「僕は財団の職員だ。役目は人々を闇から遠ざけること。そして、その役目は死ぬまで続く。」
彼の目にはうっすらと涙が浮かんでいたが、それが幻想だったかのように消えていった。
「世界を守りたいが、親を殺した奴らの仲間も殺したい。でもそんな自分が嫌いだった。
だから戦場に立った。相手を殺し、自分の心も殺せるから。」
誰も彼の言葉に返答をしなかったが、彼はそれに対して特に気にしている様子はなかった。まるですでに回答を聞いたかのようだ。
「戦場には富も、権力も、正義も、何も存在しない。
あるのは
ハンドルに体の体重をかけ、不気味に笑う。
「なぁダスト、面白いだろ?世界平和という正義もだとしても、世界征服という権力だとしても、どちらも人のエゴには変わりようないんだ。これがお前が見たかった人間の姿ってやつだろ?」
彼は冷静そうに見えて、すでに狂乱の渦の中に沈んでいた。
「まぁどちらにしろ僕は自分のエゴで戦場で生き続けるよ。生きて理性がある以上、人ならざる者の僕ですらもエゴはあるんだ」
ハンドルから顔を上げる。白い肌に明るい月明かりが差し込んだ。
「だからさ、ダスト。
もう少し僕のエゴに付き合ってくれないかな?」
なんか書きたくなりました。どっかでもう一度仁君を暴れさせたいです()
通報 ...