brrrrrrrr(アルゴン)
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2025/06/12 (木) 21:59:34
午前4時。まだ夜の冷気が地上に残る時刻。
ミュアンダ市の下水処理区画から約1キロメートル離れた旧市街地下の接続トンネル。その入口に迷彩服に身を包んだ数人の工兵部隊が姿を現した。
「よしここから先だ、作業内容は簡単。対象区画の水を抜くだけでいい」
指揮官の低い声が、静かに響いた。
誰も返事はしない、ただ互いに頷くだけだ。軍属とはいえこの任務の詳細は共有されていない。指令は曖昧で、上層部も場所と内容以外は沈黙を保っていた。だがそれでも、戦地では「余計なことを知るな」は鉄則である。
「ポンプ設置。最終確認を行う」
熟練の工兵が、トンネルの端に設置されたバルブに工具を当てる。
周囲は薄暗い。足元の水は膝下ほどの深さ。重い湿気が鼻にまとわりつく。
「ここ、民間の排水管と繋がってるはずだろ?」
新入りの若い工兵が、ささやくように呟く。
「なんで軍がやるんだ。都市開発でもなさそうだし...」
「黙っとけ。仕事だけしてろ」
先輩が短く返す。
「作業開始。ポンプ稼働」
ごう、と機械音が鳴り響く。ホースの先端から下水が吸い出され、上部に設けられた排水バルブへと送り出されていく。
「水位2%低下、問題なし。この調子で数時間はかかるな...」
通報 ...
下水の水全部抜く作戦始動!!
それどこのイスラエル軍ですか()
役立たずになった配水管がロケット弾に改造されて撃ち込まれるんだろうな…私が単なる兵糧攻めで終わらせるとでも...?()