「よし、手を下ろしていいぞ。ただし銃には手をかけるな」
「大丈夫だ。俺らはそんなことしねぇからな」
「PMCは裏切ってなんぼのもんじゃねぇのか?」
「映画の見過ぎだボケ」
灼熱の太陽に垂らされるアフリカのとある村。そこにはISAFとWBFの二つの部隊が集結しており、そこら中から笑い声が聞こえてくる。
「しかしまぁ、こんなクソみたいなところで再開するもんだな。ジェイク」
「はっきり言って家で過ごしていたいもんだ。ジョーン」
彼らは日陰に座って味のしない乾パンを食べながら昔の日々を語り合っていた。
「お前がISAFから抜けて3年か?この間に色んなことがあったんだよな」
「こっちは抜けた後も色々あったよ。怪我したせいで退役したが、その後は全く職につけれなくてよぉ。かろうじて財団の警備部隊に就職できて、ここまできたんだ」
「それは大変だったな」
太陽はもうすぐで暮れそうだったが、いまだにその強烈な光を弱めることはなかった。しかし彼らは全く気にしない。
「こっちに戻ってくることはあるか?」
「ないな。誰かしらあの狼野郎の管理をしないといけねぇし。それとお前も一回あいつに会ってみろ。言われているほど酷いやつじゃねぇぞ」
「時間があればな。俺も気になってたんだよ。あの人外野郎はどんなやつなのかって」
ふと一つの影が彼らの目の前に出てくる。大きなライフルを担ぎ、アフガンストールを首に巻いた青年が。
「先輩先輩。3時にゲリラ部隊を確認しました。殲滅お願いします」
「おうよ。お前は援護をしてくれ」
「はーい!」
それだけ言い残して彼はどっかに走り去る。
「な?意外といいやつだろ?」
「多分な。それと援軍いるか?」
「お前らの判断次第だ」
ジェイク:ISAFの兵士。ジョーンとは戦友だった
ジョーン:元ISAF軍の退役軍人。今では財団職員として戦場に舞い戻ってきている。
少し平和なものを書きたくなりました。