「すみません遅れました!」
神室港の一角にある埠頭に一人の刑事が遅れてやってきた。すでに埠頭には刑事がもう一人と警察官が複数いる。
「遅いぞサラ。まあいい…これが例のやつだ」
先に来ていたほうの刑事がタバコをポケットから取り出しながら言う。
「ごめんごめん二河…んでこれまた派手にやられてるね、これで4件目だっけ?」
「そうだ」
二人の刑事、サラと二河が大破した強化外骨格を見ながら言う。その強化外骨格はコクピットが叩き割られている。
「…にしても遺体ってこれだけ?」
「ああ」
「なるほどねぇ…そういえば僕の用は?」
「科捜研のおやっさんが指紋のサンプルとDNA鑑定用に被害者の毛髪持ってこいってよ」
二河がたばこを吸いながら言う。
「りょーかい。」
「現場には着替えてから行けよ」
「はいはーい♪」
そう言うとサラはそそくさと車に戻っていった。
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警視庁の一角にある会議室に警察官たちが集まっている。
「えー4件の事件には共通項があります。一つ、被害にあった強化外骨格は海で作業していたものであること。一つ、事件は夕方から夜にかけて起こっていること。さらに強化外骨格はすべて如月重工の物であること。以上のことから特定の範囲内で起こされた連続犯罪だと思われます。」
「事故の線もあるんじゃないか?如月が欠陥品を送り出したとか」
一人の刑事が言う
「企業テロの可能性もあるんじゃないか?湾岸建設反対派には相当な跳ねっ返りがいるらしいじゃないか」
「その件は情報局に捜査してもらっている」
「連中が何かつかんでも美味しいとこは全部持ってかれるんじゃないか?」
「俺もそこまで期待してない」
前方の席に座っている刑事が言う。
「まあ今のところは事件と事故、両方の面で捜査を続ける。」
「2課はこれより捜査員の割り当てを行う。解散!」
サラ:警視庁の特事二課の刑事。人外
二河:同じく二課の刑事。サラの監視官
パトレイバー3みてたら書きたくなったので書いたもの()続きは不定期に書きます