準備と招待を終えた数日後、アイスランドの指導者、ヨハン・トールは休みを取るためイオニア諸島にあるケルキラへと飛ぼうとしていた。 その前に、旧友のミア・ゴウを空港へと呼び出した。
「旧友よ、して欲しいことがある」
トールは言った。
ミアはこの今までしてきたのと変わらず、喜んで頷いた。
「して欲しいこととは?」
トールは頷き返した。
「ケルキラで休息を取る間、代わりに政府をまとめ上げて欲しい。数日で戻るだろう」
かつて彼女がやっていたことだ。慣れている。また頷き返して、こう言った。
「もちろんです、首相。これほど嬉しいことはない。旅を楽しんで」
ヨハンは何も気づかず、ただ感謝した。
「ありがとう、ミア。君の手にこの仕事を任せれてよかった」
そうして互いに抱擁してから飛行機に乗り、彼は椅子へと座った。努力が実をなす時だ。ミアは相変わらずMI5の長官として情報提供をしてくれている。
アイスランドのためにやるべきことはやった。あとはロンドンの連中とアイスランドの保護国への昇格に向けた交渉のみ。そのためには万全な体調で臨むべきだろう。
今は少し、休息を取る時だ。
その頃ミアは、計画を実行に移し始めた。
・ミア・ゴウ
MI5長官。正直言って30代くらいの設定だから若すぎる気がするけど、よし。連合王国に忠実でテイラーのお気に入り。
・ヨハン・トール
アイスランド首相。ミアとは弁護士時代からの付き合い。そのため彼女から色々と情報をもらっており、それを元にアイスランドの独立のため地道に活動、国民からの支持も高い。
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