ウルグアイ合衆国
2025/08/26 (火) 00:02:17
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ウルグアイ合衆国国防海軍第二任務部隊が海南島の監視任務についてから13日。海南島での戦闘は現在も激しく続けられており、幾つかの傍受できた暗号化されていない通信は銃弾と銃剣の向かい合う戦場を示していた。出港前に制作された海南島のミニチュアには、数々の戦況のピンと構造物が破壊された印がつけられていた。それを、陸軍士官が分析し本国に報告書を送る。そのような仕事が続けられていた。戦闘経験が内戦しかないウルグアイは実戦の情報を収集しようと躍起になっていた。
「東方市にチェコ軍のものと思われる軍用機多数。近接航空支援任務かと」
レーダーと睨めっこを続けている兵士が、多数あるチェコ軍機から必死に照合を行う。すると、チェク軍の空爆予想範囲に空爆済とのピンがつけられる。後は、その爆撃の結果の測定である。被害は衛星写真から、決定する。
「やはり、空ではチェコが圧倒的か。」
艦長であるオケットは独白する。戦闘をこの目で見るような地点ではないが、戦闘に参加しているかのような緊張感が彼にはあった。ミニチュア上ではあるが、海南島が壊され、人が死んでゆく。戦闘慣れしていない彼にとっては想像するだけで心に圧迫感があった。
「慣れてしまえば、楽になるのだろうか」
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