光速の近くではそのような古典力学は成立しなくなります。
光速度不変の原理により、時間や空間に歪みが生じてしまうため光速に近づくごとに時間は遅く・距離は短くなり同じエネルギーで行える加速度は小さくなってしまいます。
結果として、光速に到達するのに必要なエネルギーは無限となってしまいます(本当は到達不可能という表現が正しいですが)。
そのため、光速に達することができるのは光や重力波などの質量を持たない(=加速にエネルギーを要求しない)もののみになるわけです。
対して、転移━ここでは迅羽の使用する空間転移が空間歪曲によるワープを利用しているものであるとして考えますが━意図的な空間歪曲の作成にはアインシュタイン方程式の解より、現在の核分裂炉が生み出す最大エネルギーの10^30倍もの負のエネルギーを制御する必要があるとされています。
現実ではまだ負のエネルギーは極わずかにしか確認されていませんが、デンドロ世界では海属性として明確に負のエネルギーが用意されています。(作中での転移が海属性であるとするものではないです。あくまで現実の仮定上の転移の話です)
無限のエネルギーと膨大とは言え有限のエネルギーの比較ですから転移の方が物理学的には要求エネルギーが少ないことになりますね。
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