諸々の偏見
ニュータイプ向けの諸々のケアの不足が事実でも、そこに「ニュータイプは個人的には不幸なんだよな」のような見る目がまかり通るのは現代日本の水準から見ても野蛮なのだが、そうなってる。宇宙で戦争が続いているから劣悪環境なのだとも思える。
ニュータイプは選ばれた人という羨望・嫉視からくる反感とはべつに、「ニュータイプは弱者」と見る向きも現在は強いことは言われないとならない。
ニュータイプへの願望期待の重さと裏に、人の先駆けであろうニュータイプがたびたび人の理解を求めるというのも、冷笑まじりの厳しい目線を生む。ことに強化人間に対しては遠慮ない憐憫が浴びせられている。
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ニュータイプは富野作品やガンダムの主題では必ずしもない。機動戦士や聖戦士の「戦士たること」を省いて、温和な人類の未来像だけを語るのはむしろ亜流といっていい。ここでは、ニュータイプのための戦士観を求めるのがよい。
現在、ガーゼィ4巻なかば。一刀で首を断つのはクラバの礼儀だ、などと悟ることかな。それは冗談として。
魔法少女でも戦死者が出ることに湧いたのはもう昔だけど、クラバで人は死ぬことに今も胸に刺さるものはある。胸に刺さるものはあるが、視聴者は耐えられる。それは時代環境なのかは今わたしはあまり知らないので、はかり知れん。視聴者が視聴に耐えるならそこにさらに表現できることがあるという物の言い方は、こないだの氷川本で読んでいた。