かとかの記憶

王の心 / 22

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「太古の昔は母系社会であったゆえに……」
太古が本当に母系だったかどうかは、わたしは今知らない。このまえヴィーナスの神話の話題から周辺をさっと瞥見していたがまじめにするならバッハオーフェンの母権論(1861)あたりからわたしは読み返さないとならない。内容の記憶はない、手元に本はある。今あえてその障害があるわけでもないけど併読が多いんだ。順番な。

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    katka_yg 2025/06/14 (土) 20:38:33 修正 >> 22

    そういえば、メスジアのファッションの話など、この第二巻になってからカロッダが急に近代のヨーロッパになってきたような印象がする。前巻ではもっと古めかしい時代かのような気はしていた。

    もちろん、われわれの近代や中世やという観念とはこの世界の文化史事情は違うのだろうが、「太古の昔は母系社会」という理解にしても、フラムロートとライラの間だから話が通じる"近代思想"なのかもしれない。それとまた別に、上に書いたフロー教の知識の中にその論も伝承されているのかもしれないな。

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     いかにも成り上り者風情の屋敷に見えるのは、各地の様式をゴッチャにとりいれているからで、ポテーのみならず、ルベンや若い騎士や執事、侍女も呆れ果てた。

    これはこの間、『勇魚』のときにも読んでいたな。あれは幕末の話だった。交易商や属州総督の屋敷は昔からそうだったような、その特徴を書くのにいう、か。