小説家というのは、朝から晩まで小説やファンタジーのことを考えているだろうから、その実作での実践については人並みならず長時間考えているはずだ。「思ったほど上手くいかなかった」ことはきっとあるだろうし、「それとは別のことを試みている」も、その人なりにいつだってそうだ。「なぜそこに情熱を続けて傾けているのか」には、それがわかれば興味のもてるところ。
ソーントーンの話は、2巻の最初の舟の上でジリオンが唐突にその話をまくし立てるところ。「魔法っていうのはプラグマティックなのよ」のような理屈を言い立てるが、作中で以後もそういう「魔法の書かれ方」はしていない。魔法について喋ったが作中で魔法は使われていなかったという感想だった。古川作品の印象は、作中でマジック・リアリズムについて書いているけど作品自体はマジック・リアリズムはしてない。それは、ちぐはぐだなと思ったことで、べつに誰もがその興味でなければならないとは思ってない。
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