「無人か?」
「ジャム人の正体がわからないから、なんともいえないが、おそらくあれは自己誘導機能を有する機械だろう――フリップナイトのような」
この「ジャム人」のところは雪風ファンの間では言われ尽くしたことで、ジャムでいい、いやここはジャム人だ、とか言われたことだろう。さっきのはそうでなく、口に昇すときの響き。
こういってみると、おおよそほとんど「詩集」みたいな気分で再三読み返しているからな。現代日本語でその気分で読める作家に今も乏しくて飢える気持ちは、まあ同じ読者ならわかっているだろう。
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