かとかの記憶

神林長平 周回 / 57

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『蒼いくちづけ』おわり。つぎ、『機械たちの時間』。

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  • 58

    「時間の流れが正常か逆行しているかを決めるのは意識だろう。流れなんかないのかもしれないけれど。機械たちにとっては、おれたちが答えと感じるものが先にあるのを不思議には思わないのかもしれない。おれたちにとって原因と思われるものが機械たちには結果として思われるなら、時間が逆向き、おれたちとは逆に流れているに等しいだろう」

    本作中にはこういう意味の文がくり返し散りばめられている。とくにこの箇所を引用しなくても他箇所でもいいし、なんなら神林作品の近い年の別の作品からでもいい。これは1987年。わたしは最近、中南米のようなものを読んでいても連想するようなことを上で書いた。

  • 60

    『機械たちの時間』は、わたしはこれを「神林ヘリコプター三部作」の一作、のようにジョークで呼ぼうと思っているのだが、これ、と『膚の下』ともう一作なんかあったかなと思い出せずに三作挙げられていない。