旧版では、確かに俺は地上人だに続き、『地上人の迫水真次郎、聖戦士の迫水真次郎である』とおっ被せて名乗るが、完全版では、『地上人の迫水真次郎である!』とだけに短縮されている。
それにデダンが、『嘘だっ! 現代に聖戦士が現われることなどない!』と叫ぶので、完全版では聖戦士とはとくに言っていないことに答える。リーンの翼を目の当たりに見ながら、見ても信じられないと言い張ることには違いない。
通報 ...
旧版では、確かに俺は地上人だに続き、『地上人の迫水真次郎、聖戦士の迫水真次郎である』とおっ被せて名乗るが、完全版では、『地上人の迫水真次郎である!』とだけに短縮されている。
それにデダンが、『嘘だっ! 現代に聖戦士が現われることなどない!』と叫ぶので、完全版では聖戦士とはとくに言っていないことに答える。リーンの翼を目の当たりに見ながら、見ても信じられないと言い張ることには違いない。
章おしまい、旧版2巻読了。今夜ここまで。
戦闘後、アマルガンと合流して会話中――「俺にとっては、自力でアマルガンに認められたかった。そいつは、ゲリィに対してもハロウ・ロイに対してもだ」に続き、
些細にみえるが、アマルガンの迫水理解度にプラスと、やはり旧版の声で喋っているような印象かテレパシーかの書き分けが加筆。
この会話の後がまた、
として、完全版では、続くアマルガンの一言の台詞で章が締められる。実は、ここの「男振り」という語は、旧版の章中に迫水の心の内の気概としてあり、迫水のロマンチシズムをくり返していた。良いところだが、完全版ではそこを短く省略し、章の末尾にあらためてアマルガンから迫水へ送る言葉としている。これも、新旧比較で読んでわかる、印象を強めるところだ。