かとかの記憶

リーンの翼 / 136

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katka_yg 2025/09/01 (月) 23:25:04 修正 >> 135

章おしまい、旧版2巻読了。今夜ここまで。

戦闘後、アマルガンと合流して会話中――「俺にとっては、自力でアマルガンに認められたかった。そいつは、ゲリィに対してもハロウ・ロイに対してもだ」に続き、

  • リンレイという名前は言えなかった。(旧)
  • リンレイという名前はいえなかったが、感知されただろう。(新)

些細にみえるが、アマルガンの迫水理解度にプラスと、やはり旧版の声で喋っているような印象かテレパシーかの書き分けが加筆。

この会話の後がまた、

 迫水は、ニタリと笑うと右の手を少しばかりあげてみせた。
 アマルガンもまたそうして応じてくれた。(旧)

 迫水は、ニタリと作り笑いをして、右手を少しばかりあげてみせた。アマルガンもそうしてから、ガッシリと両肩を抱いてくれて、いってくれた。(新)

として、完全版では、続くアマルガンの一言の台詞で章が締められる。実は、ここの「男振り」という語は、旧版の章中に迫水の心の内の気概としてあり、迫水のロマンチシズムをくり返していた。良いところだが、完全版ではそこを短く省略し、章の末尾にあらためてアマルガンから迫水へ送る言葉としている。これも、新旧比較で読んでわかる、印象を強めるところだ。

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