katka_yg
katka
2025/09/19 (金) 21:15:57
章おわり。ここの章末の文は、意図的に作中で三回目のくり返しになるのだが、完全版ではここで三回目にくり返す連想の理由がはっきり書き足してある。旧版の表現では、多分、読者には誰も文意がわからないと思うけど、意味のわかるわからないと別に少しくどいかもしれない気がする。
そんなに効果があるくり返しかどうかもだ……。けど、それは、原文に対しての作品批判はわたしは挿まない。作者の言いたいところについて「ここは」というピックアップはするけど、作者が上手いか下手かだのという講評はわたしは興味ない。こんだけ長々と続けていて、今更言うまでもないだろう。
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それで、ここも比較点があるので少し続き。わたしはまえにハロウ・ロイの場面でも言ったが、ラブシーンの読み解きについてそんなに遠慮するものではない。
リンレイの緊張する「…………」のところを、完全版では若干のテレパシー的な、言葉にならないリンンレイの意識の揺らめきのように書かれる。
リンレイの体毛……恥毛について、
とあり、新旧で事実が違う。もっとも、旧版でも体毛が薄いことについて迫水にはそのことは知らないが、と書いてある。新旧ともに迫水にとっては柔らかく、感性に富んでいるように思える。あえて完全版で省略されていることについて言うと、以前に剃り落とされた跡だろう……。
促音の「っ」か、有声の「つ」かは、その区別大事だと思う。思うはず。旧版では「わずかに呻いた」、完全版では「呻きは遠慮のないものだったが、」とある。喉が痙攣するように、ヒッとかヒクッとなるのは上のようだと思う。下にしても、痛みを感じたわけではないところ。
全文は完全版に共通して、やや性急に詰め込んでいく節のある新しい方の富野文体が、わたしには、ここはどうにかロマンチックよりは若干コミカルに効いているような気がする。荒っぽいが。荒っぽくも、最後に荒々しい接吻が追加してあるのでやはり完全版のほうもね、という言い方になるね。