かとかの記憶

リーンの翼 / 187

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クレイマーの本については、

彼の研究上の特色、すなわちシュメール語を読む際にそれの文法の詳細な分析よりはむしろ自身の主観によって理解することが多いという点(これは文学作品を「なめらかに」読むために有効ではあるが)

という批判をされることが、当然ながらある。彼の研究の動機に文学志向的なものがあるからだ、とは自伝に述べているし、研究スタイルにしても、たとえばロシアの研究者は古代人の経済観念や技術史的な興味に強かったようなエピソードも加えていた。

もう少し突っ込むと、フレイザー批判や、もしかすると柳田批判のようなときにも同じような語調をたびたび聴いているかもしれない。井筒批判などもそうかな。

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