この章の戦闘は状態の錯綜するさなか、新旧で展開は大きく変わらないものの文章表現の端々まで書き換えられていて二回読んでもスリルがある。
敵兵は、恐怖にすくみ上っていた。もしくは、逃げ出そうとしていた。
敵は、光が自分たちの方に来ると知った時、突然、算を乱して逃げ出した。
その恐怖に震える声が、スィーウィドーを揺すった。(旧)
敵兵は恐怖にすくみあがり、襲いかかる光に銃を発射しても当たりようがなく、つぎには算を乱して逃げ出している。
その悲鳴がスィーウィドーの低い音響さえ切り裂く。(新)
短く文章を詰めてるだけじゃない。スィーウィドーは常に巨大な梢のうごめく唸りが響いているシーンは思い出しておいて……兵士たちの悲鳴がスィーウィドーさえも「揺する」か、「切り裂く」か、どっちを取るかのようなファンは議論すべきだよね。
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