イジキタナイ桜
わたしがこの場合にまず連想するのは「同期の桜」という歌について、いくぶんか陰険な批判がされることは、今はよくある。その印象があってこのまえも三枝オペラの「神風」なども苦笑や反感が混じって真面目に聴けないこともある。それもまだ今年中の話だったが、ほかにもある。
富野作品中の出典に戻ると、『破嵐万丈 薔薇戦争』から、ギャリソン時田いわく
『アヒナアヒナは、花を一度咲かせるとそれで植物自体が枯れてしまうという、とてもいさぎよい花なのです。サクラはパッと散りはしますが、次の年にはまたもイジキタナク花を咲かせます。日本人はサクラの散る瞬間だけを見て、いさぎよいと申しますが、あれは嘘です。何度も何度も花を咲かせる未練がましさは我慢なりません。本当のいさぎよさはアヒナアヒナでございますな。あれは好きでございます。で、あの名前を借用した次第で……』
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