衝角攻撃。ラム。海賊ロマンの必須、必殺技みたいなものだが、ゼラーナの衝角について、
- 金属に似た甲殻に青銅性のより剛性の高いものを装甲として巻きつけてあった(旧)
- 青銅より剛性の高い鋼板を巻きつけた衝角(新)
較べて読むと旧版の方はちょっと意味がわかりにくかったのか、材質自体が変更されてしまった。
衝角に続き移乗攻撃のセオリー。前後の文章は新旧間で複雑にミックスされるうち、
- ゼラーナの船員たちは、一度目の震動が終らないうちに
蝗 のように跳び上っていった。(旧) - それに十数名の荒くれたちがつづいて
蝗 になった。(新)
イナゴのように飛び跳ねた船員達が四半世紀後にはイナゴになってしまう!
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章おわり。旧版一巻読了。あとがきがある。
戦いが殺戮になり狂騒に入っていく中に、迫水の意識にゆらぎが交じる。そのさい、
これは、ここだけで済むことかもしれないが、最近、「機動と戦士」のような話の中でずっと追っていた文面に似ているから覚えておきたい。後ろの敵も見えているかな。
この章での戦後始末は、すでに何度も言及してきたバイストン・ウェル事情だけど今読み返すと、新旧に微妙な違いがあり、旧版では迫水やアマルガンがすでに声で喋っているように無頓着に書かれているが、完全版では、ここへきて互いの意思疎通は「テレパシーで意識に伝わってくる」という事情が、切実に戻ってくるようだ。