章おわり。旧版一巻読了。あとがきがある。
戦いが殺戮になり狂騒に入っていく中に、迫水の意識にゆらぎが交じる。そのさい、
〝このままだと、勢いだけで人を斬ってゆく。その時は、背後の敵に気づくことはあるまい……〟
これは、ここだけで済むことかもしれないが、最近、「機動と戦士」のような話の中でずっと追っていた文面に似ているから覚えておきたい。後ろの敵も見えているかな。
この章での戦後始末は、すでに何度も言及してきたバイストン・ウェル事情だけど今読み返すと、新旧に微妙な違いがあり、旧版では迫水やアマルガンがすでに声で喋っているように無頓着に書かれているが、完全版では、ここへきて互いの意思疎通は「テレパシーで意識に伝わってくる」という事情が、切実に戻ってくるようだ。
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