Ⅳ71から
ティアマトは(見なくても分るので) ふり向きもしないで(かれに)呪文を投げつけた。 彼女は原初の人間のように(?) 心にもないことを唇にのせ、(こういった。)
呪文(呪詛)について、「心にもないことを言う」との表現は魔術の話として目をひかれる。もっともシュメール語と翻訳の日本語の差がわからなくては、読者としてはひそかに思っているだけで口にできないことだが……。
英訳と対照すると「偽りを発した」という以外の修辞的な意味はないみたいだけど。根も葉もない言いがかりを飛ばす、はわたしの最近の読書や思案の中でもとくに興味のあるところ。
不適切なコンテンツとして通報するには以下の「送信」ボタンを押して下さい。 管理チームへ匿名通報が送信されます。あなたが誰であるかを管理チームに特定されることはありません。
どのように不適切か説明したい場合、メッセージをご記入下さい。空白のままでも通報は送信されます。
通報履歴 で、あなたの通報と対応時のメッセージを確認できます。