かとかの記憶

タニス・リー 通読 / 14

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The Winter Playersにいく。これは既読だしバースグレイブほど凄惨混沌でもないので多少早いと思う。電子だと「いつでも読める」気分で後回しにしまくる癖、というのはどうしてもあるようではあった。

katka_yg (@ygasea.bsky.social)
The Winter Playersを開いているけど何か気が乗らないというか、読み始めたばかりなのにラストシーンがすでに脳裡にちらちらする。これは、もともと邦訳(冬物語)で入っていて、しばらく前に英語で読んでて、こんどkindleで購入したからまたもう一回ログ付けておく周回なんだけど。テキストは正確に憶えていないが、タニス・リー小説のラストにくり返す例のあのリズムが耳に再生する。 なんだろうこれ……と思ったら、気に入りの作品が終わった後のキャラクターの「ロス」っていうやつ、ヴァズカーロスだ。その感覚、わたしは長らくなくて久しぶりだった
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  • 15
    katka_yg 2025/03/23 (日) 10:37:11 修正 >> 14

    そうか……昨年の経過を読み返すと、わたしはどうも、タニス・リー作品に疲れ果てたらダンセイニを読み返すと回復するという仕組みになっているみたいだった。そこはディネーセンや、アンジェラ・カーターに行くところではない。カーターはまだ積んでるので追々続ける。
    富野由悠季とタニス・リーでは話が一見通じなくて、悩んでいたところだ。

    katka_yg (@ygasea.bsky.social)
    リーとマキリップが同世代の生まれで同年1975くらいの作品と思っていたので、バースグレイブ三部中に「イルスの竪琴」三部作(邦訳)を併読していたが、これは絶対よくないな……というか、前者から後者にしきりにイメージ被害が行っていて、「イージーモード」とか「優しい世界、みんな優しい、ヌルゲー、甘やかされの主人公補正」「サイベルよりミスランの方がよほど興味ある」などずっと思っていた。ヴァズカー目線でモルゴンを見ては不公平だ、本人のせいじゃない…と苦笑気分で思いつつ
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    ヴァズカー目線というのはこういうのを引いておこう。

    They were only children, spiteful because the scourge had never harmed them, because they know the world was round and they the lord of it.

    Book 2の時点でヴァズカーは21歳と言っている。それで17歳の相手を眺めて、またThat should have been me. と思う。

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    katka_yg 2025/03/23 (日) 11:16:03 修正 >> 15

    目的意識と地獄

    ファンタジー主人公がみな地獄の淵を歩かなくてもいい。目的意識がゆるくて意思が脆弱にはみえる。それはまた、このまえのワーグナーとドビュッシー(「ペレアスとメリザンド」)のときのような話を思い出す。ここらは、古典的な話題なんだ。