かとかの記憶

古川日出男 ノート / 8

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『ハル、ハル、ハル』(2007)読了。次は『サマーバケーションEP』。手元にした順なので正確に出版順にはなっていなかった。それは今更か。間はまた空くかもしれない。

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  • 9

    これが現代の文学かとわたしは思うかというと、リアルとか虚構とかいう言い方にも、生きるや暴力や愛にもすっかり白けた気分で読んでると言わざるをえないが、白々しい気持ちならなんで読んでるんだ? 頼まれてしているわけでもないのに。わたしの好き嫌いとはべつに、作家の年譜をつける作業をし通すと役に立つ。何年ときいて『あの人の、あの頃か』と思い出すよすがを作れる。それにしても、わたしのモチベが少し戻るまで漬けておくくらいでいいか。

  • 10

    こことは関係なく巽孝之『メタフィクションの思想』『サイボーグ・フェミニズム』を今日、積本に積んでいた。それは1993年頃か。古典的なリアリズムにたいしてそのメタフィクションがという話だから、そこくらいからわたしは少し読み返した方が、この人らは何をしようとしているところなのかの関心をおさらいはできるだろう。

    ここで今までに出てきたような古典的作家なら、ボルヘスとか。今回は八犬伝の話だったけど、それなら山田風太郎でも。

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    『メタフィクション』は再読。巽孝之の著書は、追ってみるのは、無理だ。

  • 11

    古川作品の文章の感覚はわたしは、斬新でついていけないではなく、むしろ逆に、半端に古臭い、ノスタルジックの押し出しに辟易するような感じのほうだ。刺激でいえば神林長平を読んでいたほうが刺激的、少なくとも気持ちは生き返る気になる。

    神林先生も『僕らは都市を愛していた』みたいなことを言われると、わたしはやはり辟易とはした。ここのノートは、現代日本文芸論よりも、わたしの反応分析票のほうが大事だ。