かとかの記憶

古川日出男 ノート / 9

9

これが現代の文学かとわたしは思うかというと、リアルとか虚構とかいう言い方にも、生きるや暴力や愛にもすっかり白けた気分で読んでると言わざるをえないが、白々しい気持ちならなんで読んでるんだ? 頼まれてしているわけでもないのに。わたしの好き嫌いとはべつに、作家の年譜をつける作業をし通すと役に立つ。何年ときいて『あの人の、あの頃か』と思い出すよすがを作れる。それにしても、わたしのモチベが少し戻るまで漬けておくくらいでいいか。

通報 ...