大衆を馬鹿にすること
戦闘集団のBGMに行軍歌の代わりに挽歌(レクイエム)が鳴り響いているといえば、富野作品中で具体的には『ガイア・ギア』のビジャン・ダーゴル大佐を挙げられる。背景にワーグナーの、それもジークフリートの葬送を流して立つ大佐の格好は悪質な冗談かと思うほど趣味に走っているので、そこまでワーグナーが体に染みていないウルは我が目を疑い、そんな自分の立場にもぞっとしたのだった。
三枝成彰の甘美な音楽は「逆シャア」のシャア讃歌(我らが願い)にしても、劇中のブラックジョークに使われるにも相応しい。今頃でも、SNSや動画サイトのコメみるとそれに嫌悪するのでなく本当に喜んでいるかのような人間が大勢いて無垢のピープルを馬鹿にする悪どさが分かる。
ふたたび雷鳴!で曲は去っていく。
このライブアルバムは後で通し聴き返しておこう。三枝音楽の再リスニングは追ってするとして、遠藤周作の原作はこんど読む。遠藤周作原作では、松村禎三のオペラ「沈黙」も再聴してみようと思っているけどわたしはあの話が苦手で……。ゴアが苦手なのではなく、山田風太郎の『外道忍法帖』のお馬鹿なパロディを同時に思い出してしまい遠藤の真面目さにのめりこめない。今の時間面白かった……かなり書く。
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