もちろんゲイではなく
『ミッドナイト・コール』から。
翌日、水郷は学校を休んだ。
頭の中がめちゃくちゃに混乱して、悲しみをかみしめることさえできなかった。慕っていた人を喪なったというだけではない。彼は、その相手と電話で会話を交わしているのだ。しかも、死亡時刻と同じころに――。
『男同士で付き合う話になったこと』については、その点には動揺していない。今読むとそういうところがポイントだと思う。他に奇怪なことは立て続けに起こるが同性愛についてはもとより不問、自明のことのように語りだす。それがやおい、だろうと前回も。
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「ええっ? でもボク男ですよ!?」
のように言わない。それは無しで、どんどん進んでいく、だ。BL以外でもいけるだろうと。BL以外ならマジック、というのがわりと思い当たる。
みだりがわしいか潔いかは問題にするが、『男色はけがらわしいか』のような価値観は、ない。その基準はないので問わない。
BL作家全てがその態度ではないだろうし、BL読者にも『男同士なのに……』というそこに倒錯的な愉しみを求める人も少なくないだろうから、一概にこれがジャンルのルールかというとそうではないと思う。マイノリティ主張と耽美は合わない、かな。
『ありとあらゆる怪奇な思い』の中に『男同士で告白されたこと』は入っていないと思う。前回の、『作為のまったくない』というのと似た感じ。
だと……。ばかな。