この小説中のテッサリアの魔術(魔女)の所行をこまごま列挙しておこうかと思ったがその気にもなれない。最初のほうの、非難する連中を一室に閉じ込めて扉が開かないように魔法で封鎖し、餓えて音を上げるまで監禁してやったとか、家ごとはるか彼方の山上に持ち運んで異郷に放置してやったとかは、なかなか良い魔法の使い方だ。
今ここの読み返しの続き、『屍鬼』と続けて共通点としては、人の死骸を持ち去って魔法の儀式の材料に使ってしまう、という忌まわしい所行を語られていること。その実態があるのかもしれないし、実際にどうかは知れなくてもそのような噂なら決まって語り草になるだろう。
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