搾取形態の進展
開発競走、ゲームの進行競走のようにいったが……これが『海図上で今もっとも栄えているところ!』のような意味になるかというと、実際はならない。今これは地形レベルの高さ、だけの意味。
むしろ本作の場合、一か所に自分の島で全系統集め、すべて最高度に発展しているということは、周囲からプレイロールを奪って生き延びたこと、それも現在開始二か月足らずでたまたま周りより先に進んでいたプレイヤーの表示、になっているとも言えてしまう。今後、後続プレイヤーが近所で長続きしないことを見れば半年か一年後にはその事実が重くなってくるだろう。
ただ、作者のジスカルドさん本人が半年も一年も先のゲームのことを考えているとも信じられない。もともとアンディーメンテは短期で売り切ってしまえば後のことは放置して住民に任せる、というスタイルでしかオンラインゲームも運営してない。
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GMに期待することは今それ以上にない。この先何年もずっと親身にゲームに付き合ってくれることを期待したらじすさんの生活がやばくなるんだ。
ゲームのプレイヤーは、自分は好きにしたんだから後続も同じようにすればいいよと言い、その後、もしも周りと競合するようになったなら『こっちが先に居たんだからそちらはホームポイントを変えろ』――と言い出すなら、それはゲームの初動時点で自分がどんなだったかを忘れている。それは害悪だが、本作はそれがプレイヤーの罪とは言い切れない。本作の場合、ゲーム開始前からだいたいGMのせいだった。
本作のプレイヤーもまた、一年くらいしたらゲームはやりきった感でここから去っていく。つくった島々は廃墟になって残るが、放置しておいても「最高レベル地形」だけを利用するプレイヤーにそこそこ保守されるし、本人も時々戻ってきてはそのつど短時間で簡単な手入れはしているなら、手のかからない搾取装置として残り続けることになる。
そこまで理解して、そうなったときには発展した自分の所有地を自分で壊してでもその場を人に譲ることができるかが、わたしはここで次に想像することのようになっている。そんな人は過去、海でも海木でもわたしはわたし自身しか見たことない。