カオスドラマX

双眸 ~紺碧の哀/紅蓮の愛~(※無印併用スレ) / 55

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―『教会』内部・"祭典の間"―

ボ  ォ  ッ  ッ  (暗闇に包まれた荘厳な大広間を囲むように置かれた燭台に、一斉に炎が灯る。まるでこれから来る者を歓迎するかのように―――)

シング「――――待ってたぜ、マドリー。(大広間の中心に立つ彼の姿は、まるで別人のように変貌していた。赤いゴーグルと口元を覆う黒い布で隠された顔、漆黒のロングコートで包まれたその身体からは、どす黒いオーラが常に溢れ出しており、常人であれば近寄るだけで意識を失いそうな程の威圧感を放つその様相は正に「魔王」と呼ぶに相応しいものであった)カゲッチ、バリバット、ご苦労だったな………。」

バリバット「いえいえ、お安い御用ですよ教祖様ー。(うひょーーっ、マジヤベーよこの人…… また魔力上がってんじゃん……… 一体何したらこうなんの?)(威圧感に潰されそうになるのを堪えながら、いつものテンションで答える)」

カゲッチ「う、うーす……(あーヤバイ、無理無理無理無理、怖すぎるって!まともに目ぇ合わせれんって!!ションベン漏れるって!!!)(マドリーの影から別の物陰に移動し、なるべくシングから距離を置き)」

マドリー「おぉ……(様変わりしたシングの様子に、少し驚いた様子を見せながらも)お久しぶりですね、教祖様…… この度は私めを再び貴方様の傘下に加えていただけると聞き、こうして馳せ参じた次第でございます。(冷静な様子で一礼して)貴方様と、そして仲間達との素晴らしき青春の日々を、また過ごせるのかと思うと…… もう私の胸は破裂しそうな程の幸福で満たされておりますよ……。」

シング「……へぇ、そう。そこまで思ってくれてるとは嬉しいじゃねぇか………(マドリーの方に歩み寄って)てっきり、俺達の事なんかとっくに見限ったもんだ思ってたけどなぁ………。」

マドリー「見限る?私がですか?そんな事、万が一にもあるわけないじゃないですか…… 私が教祖様をどれだけ信奉し、どれだけ尽くしてきたか…… お忘れになったわけではないでしょう?」

シング「ああ、覚えているとも…… お前が事あるごとに俺からも、他の奴らからも金をむしり取ってきたこと…… 俺がたんまりと前払いで大金払ってやってまで頼んだ仕事を失敗した上に、そのまま何処かへバックれたことも、全部………  な?(マドリーの右腕を掴み、そのまま自身の方へと引っ張って)お前の弟は最後の最後まで俺に付き合ってくれたし、今回も自ら率先して俺を助け出してくれたっていうのに……… お前さ、姉として申し訳ないとか、恥ずかしいとか……… 思わないわけ?(声色はとても落ち着いているが、威圧するオーラの量や腕を掴む力はどんどん増していき)」

バリバット「ひっ…………!!(シングの圧に押され、広間の床に落ちて転がっていき)あ、あの女…… そんな事してたのかよぉ…… と、とんだ裏切りモンじゃねぇか………っ」

マドリー「……っ あ、あの時は、その…… いろいろとございまして……… そちらへの連絡や、帰還も困難な状況に陥ってしまい……… 結果、皆様と運命を共にする事が叶わず…… 今日まで、息を殺しながら生き続けてきた事を………深く、お詫び申し上げます………(腕の痛みに顔を歪ませながら)しかし、教祖様や、仲間達を…… 弟を裏切りたかったわけではありません!これだけは決して偽りではないと、神に誓って言います……… 私は、地上の住人達に取り入るふりをしながら、今日のこの日まで術を磨き…… 貴方様の悲願がどんな形であっても達成される事を日夜祈り続け…… そして…… 貴方様が!この教団が!この世界に復活した時の為に………っ(懐から通帳を取り出し)軍資金を、稼ぎ続けておりました………っ どうぞ、お納めください………っ!(通帳をシングに渡し)」

カゲッチ「……えぇ………?(〇 〇 ;)(何だよ、この胡散臭い言い訳ラッシュは…… ダメだ、あいつ死んだわー………)(物陰に潜んで2人の様子を見ながら)」

シング「………パシッッ(通帳を取り、パラパラと目を通して)………フン、まぁ良いだろう………(手を放して)この額に免じて、昔の事は大目に見てやるとしよう、俺も鬼じゃねぇ……… そもそも最初から殺す気なんぞ無かったよ、ちょいとお前の信仰心とやらを試したかっただけだ。(通帳を懐にしまって)………改めて言うぞマドリー、俺達の力になってくれるよな?」

マドリー「………!なんと、寛大なお心遣い……… 誠に、痛み入ります………(片膝をつき、忠誠の意を示し)この私…… 封術師、マドリー・ギロングス……… 教祖様の悲願達成の為、この身全てを捧げることを誓いましょう………。」

バリバット&カゲッチ「「(許してもらえたぁーーーーーーっ!?(〇 〇 ;バ)(〇 〇 ;カ))」」

シング「フッ、よく言った……… そうと決まれば話は早い。(そう言って、バリバットとカゲッチの方に目を向けて)カゲッチ、バリバット、今すぐ手の空いてる奴らを連れてこい――――――――  『裁判』の時間だ。(そう言って、広間の暗闇に消えていく)」

バリバット「Σはっ…… い、イエース!!ボス!!!(翼で敬礼のポーズを取り)行くぜ相棒、召集だ召集ーーーー!!!(そう言って、広間から出ていき)」

マドリー「……? 裁判………?(シングの残した言葉に首をかしげて)えっと……… すみません、裁判とは一体……? 私、許されているのですよね?ねぇ、バリバットさん………(バリバットの方を向くが、既に姿がなく)は、もういないので……… カゲッチさん?(カゲッチの方に目を向けて)」

カゲッチ「お、おう!! ………って、えっ?(バリバットの後に続いて広間を出ようとした瞬間、マドリーに呼び止められ)あ、あー……それね?『裁判』ってのはあれよ、この教団に入るための神聖な儀式だ、儀式!まぁ、受けてみりゃ分かるから!とりあえずその辺の椅子に座って待ってろよ、俺っち達はこれから他の奴らを連れて来なきゃいけないから!昔の仲間にまた会えるぜ、良かったな! ………あ、でも弟にはくれぐれも関わってやらない方が良いぜ?そんじゃな!(そう言って、影に潜って姿を消す)」

マドリー「なるほど、そういう事でしたか…… どうも、ありがとうございます。(笑顔でカゲッチを見送った後、広間の椅子の1つに腰かけて)さて、ここからが"稼ぎ時"ですね………  頑張らないと。(不敵な笑みを浮かべながら、小さく呟く)」

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