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マシェリ・バスト・ダイ

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陰陽は単体では存在し得ず、表裏一体、つまりお互いが存在してもう片方も存在するという.
互いに対立する属性を持った二つの氣が、相互に作用することによって生まれ、発展と変化を伴っていた。

男性性は陽、女性性は陰のエネルギーを持ち万物を循環させているということになる。

しかしながら本来この思想に魔術めいた神秘性などは存在しない。

だがそれを元に力場を生み出し、新たなる技とし、術とすることは可能であり、
本来起こせぬ波を起こすことで、世界そのものに働きかけること。

それを『対界歪曲』と呼ぶ。

これはそんな力を得ると同時に歪んだ獣欲に目覚めてしまった、名もなく、栄光もない、ひとりの少年の物語である。

名前なし
作成: 2024/05/07 (火) 23:02:03
最終更新: 2024/05/07 (火) 23:37:27
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某国某所、政府管轄研究所内で女研究員が死んだ。
突然のことで現場は騒然。
彼女の近くにいた少年マシェリはその場にへたりこむようにして、女研究員の死体を見ていた。

彼がなにかしたのかと疑うものはいない。
彼は異能に目覚めていない落ちこぼれだから。
ゆえに事故として片づけられた。
誰もことの真相、くわえてマシェリの異能を知らずに。

これがマシェリにとって初の婦女暴行殺人の経験だった。
マシェリは個室に閉じ込められ、ことがおさまるまでひとりにさせられた。

(すっごく……やわらかくて気持ちよかったな)

今から1ヶ月前。
実験や検査に嫌気がさして逃げ出したが道に迷ってしまう。
とにかく隠れなければととある部屋に入り込んだ

『こ、ここだ!』

マシェリはロッカーの中へ入り込む。今思えば気がつくべきだった。
ズラリとならんだロッカーと中央の長椅子に壁際には清潔な白の洗面台。
ここが研究職員の女子更衣室だったということを。
しばらくすると、2、3人ほどの若くて美人な女研究員が入ってきた。
極限の緊張のなか、ロッカーの中から様子をうかがう。
すると彼女らは駄弁りながら着替えをはじめた。

白と灰色の世界に、彩りが生まれはじめる。

女研究員たちは着替えに、マシェリは唾を飲み込む。
全員下着姿になり始める。
白衣でもみればわかるものだったが、それは顕著にみてとれた。

鮮やかな色のブラジャーとショーツを露わにした時にマシェリの理性のタガが外れていく。
艶やかな色彩と興奮で頭の中がチカチカする。
さっきまでの緊張は消え失せ、完全にみいってしまっていた。

『子供のひとりが逃げ出したんだって』

『えー大事じゃん』

『ま。私たちは部署が違うし』

『てか、今日下着気合いいれすぎじゃない?』

『また彼氏相手?お盛んね~』

『やめてよも~』

そんな会話を聴きながらマシェリは揺れる胸を凝視していた。
白衣の下にはこれほどに魅力的なものだったのかと彼は感動する。
(触りたい……揉みたい……あの中に入りたい)
性欲を通してこれまでにない生きていることへの喜びが心拍数の上昇と呼吸の乱れで理解できた。
彼女らが去ったあとマシェリはフラフラとロッカーから出る。
今日ほど神に感謝をした日はない。
耐えに耐え続けた自分に、大いなる恵みをもたらしたのだから。
そして、彼はここで自覚することになる。

おぞましい力の目覚めの兆候を。

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この1ヶ月間、マシェリは自らの異能をひた隠す。
異能の行使は即ち心拍数上昇と血圧の増加。なにより下半身にダイレクトに響いてくる。
だが彼にとっては未知なる感覚だった。
ゆえに恐怖。その先でなにが起こるかわからない暗い憶測が広がっていた。

しかし、憶測と性欲は好奇心へと徐々にシフトする。
結果起こった惨劇────。

その日の午後。
定期的な診察のためにマシェリは、診察室へと訪れる。
ダウナーな感じの妙齢の女だ。
胸元を開きながら常に眠そうにデータに目を通し、他者からの視線も気にせず他者への関心も特にない。
静かな表情の中で、数字とグラフに取りつかれるほどの情熱を隠し持っている。
当然ながら、子供など彼女にとっては被験者にすぎない。
マシェリなど流れ作業で十分とほぼ適当に話をしたり検査機器をいじっていた。

だが、マシェリの股間は彼女を能力の対象にするよう選ぶ。
開いた胸元から除く乳白色のもっちりとした肌と、チラリと見えるブラの一部。

(いまだ!)

能力の行使と同時に、自らの体が軽くなる。
宙を飛ぶかのような錯覚に見舞われながら、マシェリのまだ小ささを残す両手は

 ムニュ……────

背後からその双房を鷲掴みにした。
女の動きがピタリと止まる。空気が凍り付き、すべての時間が異界のように変質する。

マシェリは服の上からその乳房を味わった。
掌に伝わる柔らかさと張りの調和。近くで揉むことで漂う女性の香り。
揉む、撫でる、寄せる、持ち上げる、離す。
ありとあらゆる形状に変化させ、そのタイミングを見計らった。
頭でいちいち考えずとも、感覚でわかる。
どうすればこの女がより気持ち良さを感じるか。

そして

どう揉めばより効率的に能力を行き届かせ、────殺すことが出来るか。

「ぇ?」

自分の中で殺すというワードが急に出てきたことに自分で驚いた。
とっさに手を離す。しまった!と慌てた直後だった。

       どさぁ

女は顔を紅潮させて、なにが起こったのかわからず困惑した表情のまま、死んでいた。