グワンド「ヒカリ……様……」
落ち着いていく気分の中で昔を思い出す。
きわめて貴重な体験。
初めて女性が自分に声をかけてきたのだ。
彼女は魔法使いであり、一緒に仕事をしていくうちに仲良くなった。
自分の醜さを気にしようとはせず一緒に寄り添ってくれた彼女を、グワンドは愛するようになった。-----だが。
『ごめんなさい』
自分を人として見てくれている彼女に告白するも、苦々しく断られる。
そんな対象で見ていたのではない。ではなぜ?
それは彼に同情していたからだった。
顔も心も醜い一族の血を引く彼を可哀想と思い、自分が一緒にいてあげられるのならと思って声をかけただけにすぎなかった。
それ以上の感情もなかった。それ以前に心の底では自分のこの感情を満たしたいだけというものだった。
グワンドはそれを知り激怒して彼女に襲い掛かる。
森の中での壮絶なバトル。その中で偶然編み出したのが
『ゥっ!!?』
胸を鷲掴みにして虚を生み出し、瞬時に双打を打ち当てる技。
覚醒したグワンドはそこからの派生技を戦いの中で生み出し、徹底的に彼女を痛めつけた。
最期の瞬間まで、彼女が豹変しこちらを罵倒し、そしてついには命乞いを始め、そして命尽きるその瞬間までーーーーーーーー。
『ふふ、ふふふふふ、ふひひひひ……』
この惨劇が、のちの凶悪なグワンド像を作り上げたとしても過言ではない。
虚ろな顔で涙を流す彼女の死体を眺める過去の自分と、
今現在の自分が重なったように思えた。
「まさか昔を思い出すとは……」
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