
ヒカリ「…ぁ…か…っ゛……――――(徹底的に首を絞められ意識朦朧に陥る。天の聖杯である彼女ですら、そんな呼吸困難を前に意識を保つことはできなかった。虚ろう視界に、ずっと夢見ていた『楽園』が垣間見えてる―――)
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― 楽園 ―
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ホムラ「…ヒカリちゃん…私……もうっ……」

ヒカリ「…ごめん、ホムラ。私が…私がもっと、しっかりしていれば…私がもっと、強かったら…」
二人以外誰もいない『楽園』の中で、彼女たちは互いに向き合い懺悔し合う。
天の聖杯である前に一人の女性であるが故の弱さを、彼女たちは初めて思い知らされたのだ。
いっそこのまま楽になれば…あの苦痛を味わうこともなくなるのだろうか
そんな諦めさえも過って…
黒く塗りつぶされていく視界の中で、少女たちは一縷の光を見出す。それは――――
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―――――はじめて邂逅を果たした、あの頃の「あなた」の顔だった
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ホムラ&ヒカリ『――――――― ! ! (フラッシュバックした「あなた」の横顔に、二人は同時にはっと我に返る)』
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脳裏に過る「あなた」の顔が、その暗がりを照らしだす
かつて災厄を齎してしまったが故にその十字架を背負うことを運命づけられた彼女たちにとって、それは光輝く道標。
「生きていてもいいんだ」、「強くなくてもいいんだ」と…優しく認めてくれる、そんな光を―――――
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ホムラ「………そっか…そうだよね……(思い出したように、その口の端が緩む)」

ヒカリ「……そうだった…。ずっと救われてきたんだ。あの「光」に…(ホムラに釣られて俯いたその顔が徐々に上がっていく)」

ホムラ「 だから私たちは歩いていける 」

ヒカリ「 いつまでも、どこまでも 」

ホムラ「 行こう、ヒカリちゃん 」

ヒカリ「 行こう、ホムラ 」
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―――― " 二人で、「あの子」と一緒に " ――――