カオスドラマX

LAST RESORT #5 【 Vs.ティネル 】 / 32

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意識が朦朧とする中で、厳格な彼女は自らを律するようにそれでも立ち上がる。
そんな彼女が自らの命の支えとなるガジェット『執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》』に視線を落とした時、
ついにその「覚悟」を決める時が来たと悟った――――――

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― ヘザーの回想 ―

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ティネル「我々「レギュレイター」はこれより、反復現象《オーバーラップ》の根絶の延長として、その元凶である「ゼレオロス帝国」の討伐作戦へと移行する!本部への要請は私自らが行うが、遅くても 2日後には突入を決行する! 総員、早急に戦闘態勢準備に取り掛かれ! 解 散 ッ ! !  」

ラタリア「………(深刻化する事態により重くなった空気によりぎこちなく立ち上がるが…)――――― 「ヘザー」、ちょっと…(ここで、彼女を手招いて会議室と隣接している小部屋へ誘導する) 」

ヘザー「……これまで以上に、帰還の保証が出来ない任務になりそうね……その辺りも考慮して……隊を組む必要が……ん…?(深刻な表情で、起立の代わりに一礼。車椅子に座り直そうとした所で呼び止められ)……分かりました、今向かいます…ヨールダン、悪いけどお願いね(腕力で無理矢理椅子から飛び、自らの車椅子に着地。ヨールダンに軽く手ぶりした後、ラタリアの誘導に従って移動する) 」

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ラタリア「(自身とヘザー以外誰もいない小部屋へと誘い、彼女へと振り返る)………渡しておきたいものがあるら。(そう告げると、ヘザーへ小型円盤デバイスをそっと差し出した)」

ラタリア「……それこそが、『 UpG.《アップグレード》 Ver.Ⅱ 』。さっきの会議中では「完成の見込みはまだない」と濁したけど、本当は既に"完成"していたんら。「内通者」が潜んでいる中で、うっかり口を滑らせてしまえば「これ」さえもゼレオロスに利用されてしまう……らから、団長陣の中で最も信頼と実績のある君にだけ託したいんら。

ラタリア「…「UpG. Ver.Ⅱ」は以前のVer.Ⅰとは異なり、既存ガジェットに装着する外付式拡張機能としての役目を持ち、"ブースト"の限界点を越えた火力を引き出せるものになっているんら。合体変形機構によってあまりにも規格外の大きさと破壊力を有しているから、平時はそのデバイスに格納しているんら。発動の際はデバイスを起動すれば、あとは自動的に君のガジェットと合体する。」

ラタリア「度重なるシミュレーションの結果、ゼレオロイドやそれに匹敵する…いや、それ以上の脅威性を誇る起動兵器すらも凌駕する破壊力は獲得している。Ver.Ⅱの強さは保証するら。ただし……ヘザーの場合、ガジェットと使用者が癒着しているタイプだと、それ相応の負荷がかかってしまうら。正直なところ、命の保証はあまり約束できない……らけろ君のことら。是が非でも成し遂げたいことに直面したのなら……この力は、必ず君の役に立つ。

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ラタリア「  私も君を信じて、これを託す  」

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