ティネル【レギュレロイド】「( ガ ン ッッッ )――――!?(コアの左側面に走る痛烈な衝撃に目を見張る。自身の動きと完全な同調を維持していたはずの鉄巨人の左腕の手応えが薄れ、徐々に駄々れるように崩れていくのが目に視えた) ッ゛ ! ! ? (今度は右側――マンハッタンカフェの苛烈な一撃が鉄巨人の右腕、その装甲にめり込むことでブレードを維持する力が低下し、両者の最後の攻撃によって自身の一太刀が脆く崩れ落ちてしまう―――)
ティネル【レギュレロイド】「―――― ! ! (だが、両腕が機能しなくなった鉄巨人の頭上へ何かが飛び上がった。その影を緊迫した表情でゆっくりと見上げ、月の逆光を浴びた「四本足の異形の怪物」をその目に捉えた―――)
ティネル【レギュレロイド】「 ガ ッ ギ ャ ア ァ ァ ア ア ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! ! (その怪物が"牙"を立ててこちらに食らいつこうと迫る。ならば応戦せよ。迎え撃て。かの「敵」を討て。それが、軍人気質として生まれ育った自身の貫き通してきた生き様にして、"正義"。だからこそ、生涯をかけた全身全霊の一振りで、迎え撃つ。ヘザーが繰り出した最後の一撃に、答える為に――)

ティネル【レギュレロイド】「 ! ! ! (衝突の間際、ヘザーが叫び放つ言葉に"既視感"が過る。そう、"デジャブ"だ。その言葉を、自分は何度も聞いたことがある。そう…他ならぬ自分や彼女が志を同じくして目指していた"正義"なのだから――――)
ティネル【レギュレロイド】「……そうか……『お前』は―――――(片目に宿るゼレオロスの紋章にノイズが走る。歪んだ光景と共に、眼前の黒い「敵」が、微かに少しずつ、明るみになっていく――――)
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ピ キ … パ キ ャ … ビ キ ッ … … ―――― パ キ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (ブレードを振り抜き、鉄巨人の懐まで落下したヘザーがついにコアへと到達。突撃と共に罅割れる円形水晶体がついにその圧力に耐え切れず、破裂。そして――――――)
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ティネル「――― ズ ブ シ ャ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (その中にいたティネル本人に、ヘザーの"懐刀"が心臓を食い破る勢いで襲う。はち切れんばかりの眼をかっと開き、食いしばった歯間から噴き出す血霧。両手からブレードが手放され、麗しい銀髪の髪が儚げに揺れる。そんな死の間際、ようやく「敵」の正体を理解した彼女は―――――)
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"最期"なら、覚悟していた。組織の長として君臨するよりも前から、戦場に降り立った、あの時から―――
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人は、いつか"最期"を迎える。ならば、せめて終わりは悔いのないように誇りたいと誰もが願うだろう
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夢半ばに散った同胞たちの無念の表情(かお)を何度も看取ってきた。耐えがたい苦痛だった
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果てることのない戦い。繰り返される悲劇。そこに終止符を打つために、私は…名乗り出たのだ
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―――――――― この、『 レギュレイター 』に