カオスドラマX

LAST RESORT #5 【 Vs.第0護衛兵 】 / 37

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霧ノ原は広い広い茂みとどこまでも広がる霧、見上げれば星空、進めば"焚き火"か"狩りをする為の森"
望めば"家"がある ご飯と寝る場所には困らない
それだけの……暖かくて満たされる場所だった
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焚き火の前の丸太に腰を掛けるとおかあさんは現れる
正確には、見えなかったのが見えるようになるだけ
話しかけない限りは何も言わない。他の子供は"教えを乞えば"彼女は何でも教えてくれる
でも、私だけは話しかけると決まって「選んだか」と問いかけるだけだった
私は何を選ばないといけないんだろう? おかあさんは絶対に何も答えてくれなかった
でもそれはきっと必要なこと 私はきっと、自分で見つけて選ばないといけない
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ロナ「大丈夫だよおかあさん、きっと私選べるようになるから」

おかあさん「…………。それまでは見守る」

ロナ「うん」
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他愛のないやり取り それが焚き火の前で出会うおかあさんとのやりとり
焚き火の前以外で出会うおかあさんは別人のようだった
"家"では薪の取り方、獲物の捕まえ方、作物の育て方……生きる術を教えてくれる
そんな快活なおかあさんに『何を選べばいいのか』聞いた事がある
おかあさんはまるで、その質問事態に意味がないような言葉を返し首を傾げた
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ある日私はクリームシチューが食べたいと思った
右も左もわからない霧の中、ふらりと家から出て歩けば森の中
何処を向いても自分より小さな、ふと拳を握れば壊れる命がひしめきあっている
私は選べなかった
実のところ"肉"だけはおかあさんが用意してくれる食事には存在しない
食べたかった、満たしたかった、手を汚したくなかった

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