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某国某所、政府管轄研究所内で女研究員が死んだ。
突然のことで現場は騒然。
彼女の近くにいた少年マシェリはその場にへたりこむようにして、女研究員の死体を見ていた。
彼がなにかしたのかと疑うものはいない。
彼は異能に目覚めていない落ちこぼれだから。
ゆえに事故として片づけられた。
誰もことの真相、くわえてマシェリの異能を知らずに。
これがマシェリにとって初の婦女暴行殺人の経験だった。
マシェリは個室に閉じ込められ、ことがおさまるまでひとりにさせられた。
(すっごく……やわらかくて気持ちよかったな)
今から1ヶ月前。
実験や検査に嫌気がさして逃げ出したが道に迷ってしまう。
とにかく隠れなければととある部屋に入り込んだ
『こ、ここだ!』
マシェリはロッカーの中へ入り込む。今思えば気がつくべきだった。
ズラリとならんだロッカーと中央の長椅子に壁際には清潔な白の洗面台。
ここが研究職員の女子更衣室だったということを。
しばらくすると、2、3人ほどの若くて美人な女研究員が入ってきた。
極限の緊張のなか、ロッカーの中から様子をうかがう。
すると彼女らは駄弁りながら着替えをはじめた。
白と灰色の世界に、彩りが生まれはじめる。
女研究員たちは着替えに、マシェリは唾を飲み込む。
全員下着姿になり始める。
白衣でもみればわかるものだったが、それは顕著にみてとれた。
鮮やかな色のブラジャーとショーツを露わにした時にマシェリの理性のタガが外れていく。
艶やかな色彩と興奮で頭の中がチカチカする。
さっきまでの緊張は消え失せ、完全にみいってしまっていた。
『子供のひとりが逃げ出したんだって』
『えー大事じゃん』
『ま。私たちは部署が違うし』
『てか、今日下着気合いいれすぎじゃない?』
『また彼氏相手?お盛んね~』
『やめてよも~』
そんな会話を聴きながらマシェリは揺れる胸を凝視していた。
白衣の下にはこれほどに魅力的なものだったのかと彼は感動する。
(触りたい……揉みたい……あの中に入りたい)
性欲を通してこれまでにない生きていることへの喜びが心拍数の上昇と呼吸の乱れで理解できた。
彼女らが去ったあとマシェリはフラフラとロッカーから出る。
今日ほど神に感謝をした日はない。
耐えに耐え続けた自分に、大いなる恵みをもたらしたのだから。
そして、彼はここで自覚することになる。
おぞましい力の目覚めの兆候を。