カオスドラマX

Gray Traveller / 547

547
わったん 2026/03/22 (日) 21:06:51 >> 543

早朝。
起きた三人に、未明に話した事を伝える。

「ファム大平原の真ん中で年越し祭り!?」
「それも、ここら一帯のクリスタルキャラバン皆を呼んで!?」
「へ~!おもしろそ~!いいじゃん!」

「暦の時を超えし境界線。其処に浮かぶ星天を語る事の誉れが遂に某の身を焦がすか」

乗り気なのが丸見えだ。

「ファム大農場のキャラバンは既に帰っているはずだから」
「其処に寄らせてもらって料理を作ろう」
「モグに招待状を渡して、故郷に帰る事の出来ていないキャラバンで傷のなめ合いってことで」
「クリスタルキャラバンの宴で年を越そうかなって思うんだけど」

二人はいい。想像通りだったし。
だが、俺が心配だったのは

「……テト」
「いいかな?」

俺と同じく、故郷で幾度も年越しを経験してきたテトのことだった。
彼女は家族だけでなく、村人全員から愛されていた。
これだけ天真爛漫で、愛嬌のある可愛い天使を、
俺が連れ去っているようなこの状況。
加えて、彼女もまた、家族との時間を大切にしている子だ。
俺と同じく、故郷に対する思い入れは強い。

「パパオパマスの足踏みや、舟渡の事も考えると、年越しには間に合わない」
「だから、せめて皆で賑やかにって思ったんだけど……」

心配ではあったけど、俺の知っている天使は

「さてさてー!楽しみにするほかないじゃないですかー!」

何処までも、突き抜けた明るさがある事を知っていた。

「決まりだな」
「んで、どうやって呼ぶんだよレビ」

「モグに招待状を渡して、頑張って色んなキャラバンに渡してもらう」
「その間に、俺達は準備だな」
「……さーて、忙しい年末になるぜ!」

「頑張って料理作っちゃうよー!」

「テト~♪アタシ、久しぶりにさかなのバター焼き食べた~い♪」

「えー!またー!?いいよー!」

「おいテト、あんまコイツの期待に応えんなよ」
「たまには自分でやらせた方がいいだろ」
「ティダの村で成人しておきながら未婚なのコイツだk」

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