カオスドラマX

Gray Traveller / 605

605
わったん 2026/04/26 (日) 21:33:01 >> 603

旅は順調だった。
それも簡単に進む。
メタルマイン丘陵に足を踏み入れた時、
俺はトラウマのあまりその場で蹲った。
だが、俺を支えようとしてくれるキャラバンの皆が居てくれたおかげで、歩む事が出来た。
キノコの森の秘境に迷い、それでもティパの未来を紡ぐ希望達の為に、
大人たちは先陣を切っていった。

……皆、見ているか。
俺は、もう大丈夫だ。
お前達を忘れるなんてこと、ありえないけど、
お前達をずっと傷として扱うなんて、俺は許せない。
だから、ずっと好きだったお前達の為に、
俺は生きるよ。


「ふんっ!!」

剣を勢いよく振り上げ、魔物を倒す。

「すごい!」

子供達が目を輝かせ、剣技を教えて欲しいと言ってくる。


「~♪」

焚火を前にして、旋律に鼻唄を乗せる。

「レビ、上手いな。もっと聞かせてくれよ」

「あぁ、いいぜ。スケルトンの肋骨の間を通り抜ける風みたいに、響く音色を奏でてやるよ」

「???」


「夜空に掛けし数多の星は……あー、えーっと……」

柄にもなく、本を開いて夜空を見上げた。

「何言ってんだよレビ」

「ちょっと黙っててくれよ。アイツが何言ってたか、思い出してんだから」

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