「ぬっふっふっ……今度こそ、拙の真の実力を証明する時が来たようでありますな……!」
白銀の髪の少女が、ピンと背筋を伸ばしたまま腕を組み何かを噛みしめるように呟いた。
彼女の名前はリーニャ・ベルクトフ。
肩まで伸びた髪はところどころ跳ねており、頬に貼られた絆創膏が彼女のやんちゃな性格を物語っている。
さらに目を引くのは、額に巻かれたハチマキと身体にフィットしたハーネスだ。
制服の上からも分かるふくよかな膨らみを挟み込むその装具はリーニャ自身のトレードマークのような存在だが、
それを身に着けている理由を知る者は誰もいないし、本人も特に説明する気はないらしい。
その奇抜な姿や振る舞い、彼女を一言で言えば“変わり者”である。
リーニャは含み笑いを浮かべながら自分の世界に浸っており、最後にショウの登場に反応を示したのは窓際の席に座っている帆南だった。
「あはは、マジで来ちゃってるじゃん! 同じクラスとか草~♪」
「は~い先生、ここ空いてま~す!」
帆南は空席を指さしながら、教壇に向かって楽しげに手を振る。
「ああ……では、席は水澄さんの隣で良いでしょう」
「さて、テンペスタさん。自己紹介をお願いできますか」
クラスの担任である中年男性は、ショウに自己紹介を促した。
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