ポイゾーネ「もう、何をチンタラ喋ってますのよ……こっちは危うくエサにされるかもしれませんでしたのに……!(涙目でリディアを睨んで)」
リディア「ご、ごめんね、騒がせちゃったお詫びをしなきゃと思って……(席に座り)え、エサって……何があったの……?」
クトゥリカ「あぁ、それでしたらマリちゃんの勘違いというか、思い込みというか……大したことではございませんよ。(何食わぬ顔で胸ポケットから黄金糖を1粒取り出し)」
リルゥル「あひひ、えひひひひひひ……(何か楽しそうに笑っている)」
ポイゾーネ「思い込みじゃねーわ!真面目に脅してたでしょうが!本ッ当にあんたって人は……!(#`д´)」
リディア「ま、まぁまぁ、2人とも……せっかくの旅なんだから、楽しく……ね?(;´・Д・)」
クトゥリカ「そうですよマリちゃん、旅は楽しまねば…… ほら、これあげますから。好きでしょ?マリちゃん。(そう言うと、『マンチニールキャンディ』と書かれた小袋をポイゾーネに渡して)」
ポイゾーネ「いや誰のせいだと…… !?(クトゥリカから渡された小袋を見て)え…… こ、これって…… 小さい時すごくハマってたけど、食べた人たちを次々に病院送りにしたせいで僅か2週間で発売中止になった、あの伝説の……… ど、どうしましたのこれ!?」
クトゥリカ「4日前くらいに闇通販サイトで見つけましてね、どれ程のものか気になって購入してみたんですよ。いやぁ、想像以上に強烈でしたねこれは…… まさか、この私が1日中寝込む羽目になるとは夢にも思いませんでしたよ…… 今思い出すだけでも口の中がゾワゾワしてきます……。(黄金糖を口に含んで)」
リディア「Σこ、これ……(袋を見た瞬間に、青ざめた表情になり)昔、ポイちゃんにもらって食べた事あるよ………それで、1週間以上入院したっけ……… あの時は、本当に辛かったなぁ………。」
ポイゾーネ「あぁ、そんな事もありましたわね……あの時の貴方の顔、素晴らしすぎて今でもはっきり覚えてますわよ。(リディアに)はぁー…… まさか、また出会えるとは……… マンチニールの果汁と成分を1粒にギュッと凝縮した、あの甘美な味に………♪(かなり上機嫌な様子で袋を見つめ)」
リディア「わ、笑い事じゃないんだけどなぁ……(汗) でも、機嫌治ったみたいで良かった……。」
リルゥル「あはは、あは……。(キャンディーの袋を物欲しそうに見つめながら)」
クトゥリカ「駄目ですよリルゥル、貴方あれを1袋丸ごと食べて部屋中吐瀉物まみれにしたんですから……ほら、代わりにこれでもお食べなさいな。(カオス駅の駅弁をリルゥルに渡し)あ、そうそう…… マリちゃん、例の未開ルートの地図を私にも見せてほしいのですが、よろしいでしょうか?」
ポイゾーネ「ん~?えぇ、よろしくてよ♪(上機嫌な様子でクトゥリカに地図を渡し)では、早速1粒……… はぁぁ、これ、これですわ!この味が本当にたまりませんのよ………♪(キャンディーを1粒口に含み、至福の表情を浮かべ)」
リルゥル「あはっ♪ ガブガブガブガブ……(駅弁の蓋を開け、箸も使わずに食らいつく)」
リディア「ふふ、本当に好きだったんだね…… 良かったねポイちゃん。(微笑ましそうにポイゾーネを見て)Σわっ……! り、リルゥルちゃん、ちゃんと箸使って!こぼれちゃうよ……!」
クトゥリカ「ありがとうございます。(受け取った地図を広げて)………ふむ………なるほど、これは興味深いですね………。」
地図には、4人の目指している『黒林檎の森』の他にあと5つ、印がされているエリアがあった。
1つ目は、強烈な媚薬のような効能を持つ奇妙な水が滾々と湧き出る『淫魔の泉(サッカバス・ファウンテン)』。
2つ目は、年中通してマイナス50℃の極寒であり、内部がクリスタルのように透き通った美しい氷で覆われた洞窟『雪女の巣』。
3つ目は、暗い森の奥にひっそり佇み、迷い人達を持て成す秘密の隠れ宿『銭苔の館』。
4つ目は、凶暴な人食い蟻の住む超巨大蟻塚『血塗られた城(ブラッドキャッスル)』。
そして5つ目は、伝説の武神『ゴルデ・ゾネス』の魂が眠るとされる巨大遺跡『武神の墓』。
どれも一般には公開されていない秘境中の秘境であり、素人では辿り着くことすら困難な場所ばかりであった。
クトゥリカ「………これだけの秘境が点在する大森林の奥地………(広げていた地図を畳み)………ますます、楽しみになって来ましたね………♪」