カオス列車が西の国へ停車しようとしていた、その頃———————
~West・D・Land 荒れ果てた荒野~
黒ローブの人物A「(草木が一本も見当たらない、乾いた風の吹き荒れる地に1人、全身を包む漆黒のローブを靡かせながら立ち尽くしており)………ヒヒヒッ、アイツら遅っせぇナ~……… ズズーーーーッ(ストローで缶コーヒーを啜り)………ったく、いつまでこんなクソみてぇな場所で待たせる気なんだろうナ~………ヒッヒヒヒヒヒヒヒ………。」
声色からして、おそらく若い女性と思われるその人物は、にやけた笑いを交えた口調で不満を述べながら誰かを待っていた。
それからしばらくして、同じく漆黒のローブで全身を包んだ2人の人影が、その人物の元へと近づいてきた。
黒ローブの人物B「お~~~い!ごめんね、待たせちゃって~~~~!(Aに対して、手を振りながら大声で呼びかける。声色からして、同じく若い女性と思われる)ほらほら、アナタも遅れたんだから一緒に謝らなくちゃ!ねっ!(明るく、ハキハキした声で隣の人物に呼びかける)」
黒ローブの人物C「……何で俺が?お前が道に迷うから遅れたんだろうが、俺は悪くない。(Bに対し、辛辣な口調で返す。男口調だが、声色からして同じく女性で、身長の低さからして中身は少女と思われる)」
黒ローブの人物A「ヒヒヒヒ、遅っせぇよオマエらナァ~…… こちとら干からびちまうんじゃねぇかとヒヤヒヤしたんだからナ~…… 勘弁してくれよナァ~…… ヒッヒヒヒヒヒヒ………(飲み切ったコーヒーの缶をポイ捨てして)そんじゃさっさと行こうナ~?こんな草木どころかカビの1つも生えねぇクソみたいな場所に長居したくねぇからナ~…… ヒヒヒ………(そう言って、合流してきた2人を尻目に歩き出し)」
黒ローブの人物B「あ、待ってよ~!(Aの隣まで急いで追いついてきて)も~、久々に会ったんだし、何かお話ししながら行きましょうよ~!私ね、皆に会ったらお話ししたいことい~~~~っぱいあるんだからねっ!(ワクワクしたような口調で)」
黒ローブの人物C「……どうせしょうもねぇ話だろ、却下。(いつの間にか2人に追いついており、Bに対し再び辛辣な言葉で返し)それよりバイキン、ここにはお前1人か?他の奴らはどうした?(Aに対して問う)」
黒ローブの人物A「誰がバイキンだクソチビ、ドクターと呼べっつってるよナ~?いい加減覚えろよサルがナ~、ヒ~ヒヒヒヒヒヒッ……(Cに向けて嘲るような口調で返し)他の奴らはとっくに例のログハウスに集合してるって、ちょっと前に連絡入ったんだよナ~、遅れてんのはウチらだけなんだよナ~、もう確実にリーダーにボコられるだろうナァ~…… ヒヒヒ……♪」
黒ローブの人物C「あ? ……ケンカ売ってんのか、殺すぞテメェ………(Aに向かって喧嘩腰で突っかかろうとする)」
黒ローブの人物B「こーら、ケンカはダメって言ったでしょ~?(Cを後ろから抱き上げて制止し)ドクターもあんまりイジワル言っちゃダメだよ~?とりあえず、着いたらちゃんとリーダーにごめんなさいしましょ、心から謝ればリーダーも分かってくれるわ!大丈夫よ!」
黒ローブの人物C「Σなっ…… おい、離せ!離せよ!!ブッ殺すぞクソアマ!!(抱き上げられ、ジタバタ暴れながら)」
黒ローブの人物A「ヒッ…… 絶対無理だナ~、リーダーは基本手ェ出すまで止まらねぇからナ~…… あ~、マジ嫌なんだナ~……… ヒヒヒヒヒヒヒ………(憂鬱な心情を笑いながら呟き、先へ進んでいく)」
黒ローブの人物B「もう、この子ったら、仲間にそんな言葉使っちゃダメでしょ?お仕置しちゃうわよ~?(軽めの口調でCに言い聞かせ)それなら任せてよドクター!私が皆の分一点に引き受けてあげるから、ねっ?(励ますように話しかけながら、Aに付いて行く)」
黒ローブの人物C「Σお仕置……(突然、ピタッと暴れるのを止め)………わ、悪かった……もうしないから……… せ、せめて、離して………。(Bに抱き上げられたまま、連れていかれる)」
ビュオオオオオオオオオオオオオォォォォォ……………(乾いた風に巻き上げられた砂埃が、去っていく3人のシルエットを覆い隠していった—————)