駅を後にした4人は、駅から少し離れた農村の跡地と思われる道を歩いていた。
周りには田んぼや畑をしていた跡のような土地が広がり、今にも崩れそうなほどに朽ち果てた空き家や、澱んだ色の溜め池がいくつも存在していた。
リディア「はぁ……こんなに、たくさんの畑や田んぼが………(周囲を見渡して)……きっと、昔はとっても長閑で、きれいな景色が広がってたんだろうなぁ………。」
クトゥリカ「(リルゥルをおんぶして歩きながら)………ふむ、見事なまでの廃村ですね……夜盗にでも襲撃されたんでしょうか?それか、血と性に飢えた暴徒たちによって蹂躙されたとか……。」
リディア「えっ……?(; ゚ o ゚)」
ポイゾーネ「さぁ、普通に過疎化で自滅しただけじゃありませんの?それか伝染病で一気にコロッと……(地図を片手に歩きながら)」
リディア「ふ……2人共、物騒だよぉ……(汗)」
リルゥル「あはははは、あはは……(クトゥリカの背にしがみついて笑っている)」
クトゥリカ「伝染病ですか、それは面白い仮説ですね…… ところでマリちゃん、ちょっとよろしいでしょうか?」
ポイゾーネ「何ですの?その子のおんぶを代われっていうなら絶対お断りですわよ。」
リディア「わ、私なら、代われるよ?これ、手でも運べるから……ほらね。(背負っていたガンケースを左手に持って)」
クトゥリカ「いえ、そうじゃなくてですね……どうも私達、誰かに付けられているみたいです。(後ろを振り返りながら)」
ポイゾーネ「ピタッ(クトゥリカの発言を聞いて、立ち止まり)………何ですって?」
リディア「えっ……!?(慌てて後ろを振り返り)まさか……強盗とかじゃ、ないよね……?」
クトゥリカ「わかりませんよ?ただでさえ治安の悪い国ですから、どんな輩がいたっておかしくはありません、場合によっては命のやり取りも視野に入れておいた方がよろしいかと……。」
リディア「そ、そんな……。」
ポイゾーネ「はぁ……一応、覚悟はしていましたけれど……(カゴから毒針を取り出して)……来るならとっとと来なさい、返り討ちにして差し上げますわ!」
リディア「ま、待ってポイちゃん!ここは私が……」
クトゥリカ「いえいえ、ここは私にお任せくださいな。私の手にかかれば、下等な人間風情など動く間もなく一瞬で……」
その時だった。
リルゥル「あは――――――(気配のする方へ狙いを定め)――――――あははははははっ!!!(即座にクトゥリカの背中から降り、とんでもないスピードで走り出す)」
ド ゥ ッ ッ ッ ! ! ! (リルゥルが走った直後に、砂埃を巻き上げるほどの風圧が発生する)
ポイゾーネ「ひぃっ!?(驚きのあまり毒針を落とし)な、何ですの……!?」
リディア「きゃぁっ……!!(風圧によろめきながら)り……リルゥルちゃん……!?」
クトゥリカ「なっ……(突然の出来事に動揺しながら)馬鹿な…… リルゥル、止まりなさい!リルゥル!!!」
リルゥル「あははっ!!あはははははははは――――――――!!!!(クトゥリカの呼びかけにも聞く耳を持たず、猛スピードで気配のする方へ突進していく)」
