―――庚の放った銃声と共に、扉の大部分が破壊され……奥に居た男の顔面が弾ける。
扉前の射手が沈黙したものの、依然として窓の外では銃声と雷鳴、激しいギター演奏とデスヴォイスが響き、廊下からはガタガタと、如何にも物々しい、重い足音が鳴っている
岸波「おいおい、もう中まで……っていうか、一人撃たれとるやんけ!おい、これ何とか……ちょちょちょっ!?」
大澤「(手早く岸波の拘束具を外し、包帯だらけの彼女の身体を松岸のベッドに放り)説明している時間は無い!そのベッド使わせて貰うぞ!(岸波が転がっていた……床面を金属板で補強した、特殊仕様のベッドを部屋の入り口前まで放り、強引に簡易的な盾を作り)これで多少は作業時間が稼げる、後は…森野くん!大人しくしていろよ!(森野の身体に繋がれた管を外し始め)」
森野「さっそく一人やられてんじゃねえか!(拳銃を扉に向けて撃ちながら大澤に作業をさせ)この分だと別ルートで院内に入られてる!普通に包囲されててもおかしくねえぞ!」
松岸「あふうっ!?(飛来する岸波の身体を全身で受け止める形になるが、どさくさに紛れて獣化した腕で拘束具を引き千切り……岸波の身体を抱き止め)私は動けますので、ご心配なくう!それよりさっき撃たれたランディさんですけど…!」
先程の重い足音の主たち……体格が二回りほど大きくなる程の重装甲を身に付けた兵士達が、次々に部屋の前へと到着し、内二人が銃口を部屋に向ける。
―――が
……銃爪が引かれる事は無く、代わりに病室から飛来した"鎖付きの苦無"が男たちの身体、装甲の隙間を綺麗に通り……奥の廊下の壁まで貫通していた。
ランディ芹澤「(苦無から延びた鎖はランディの両手に握られており…倒れたままの投擲で兵士達をぶち抜いたのは、誰の目から見ても明らかだった)痛ったぁぁいじゃないですかあああああ(被弾する直前に"召喚"した斧が頭部へのダメージを肩代わりして顔の傍に転がり、服に空いた穴からはひび割れた金属……体中に仕込んだ刃物が覗いている)それじゃあ!道を開けて来ましょうかめえ!!!(倒れたままの態勢から一気に跳び上がると共に両手の鎖を勢い良く引っ張り…廊下に布陣した兵士達と一気に肉薄する!)」