「特殊警察部隊はどうなんだ?
精鋭部隊だと聞いているが…」
「うちの特殊空挺で対応できます。
規模でも練度でも勝ってますよ」
が答える前に、
空挺軍総司令官のテオドル・クレツァンダが答えた。
国防大臣も同じようだというように首を縦に振る。
「逆に海南にいるチェコ軍はどのぐらいの戦力なんだ?」
これに対しては陸軍総司令官の
ヴォー・グエン・ドゥックが答える。
「戦車旅団と空中機動大隊がそれぞれ1個、
自動車化歩兵旅団と憲兵大隊は2個づつ。
規模では劣っていますが、十分対応できる戦力です」
「3個旅団と3個大隊か。
海南武警相手には少々手間取るな」
「しかし、海南島には多数の市民がいるじゃないか。
彼らが独立勢力側に着く可能性と、その戦力はどのぐらいだ」
「それが一番の懸念点ですよ」
「何?」
カンティロがそう言うと、
国防長官は驚くように立ち上がった。
「人数は海南武警…
いや、駐屯チェコ軍よりもはるかに多いです。
ひょっとしたら負けるかもしれません」
「武装はどうなんだ?所詮は市民だ、
あって短機関銃ぐらいしかないだろう」
続いて立ったのは陸軍長官の
「一般市民の銃器所持率は凄まじいものですよ。
拳銃、散弾銃、突撃銃…
一部は対物ライフルや汎用機関銃まで持ってます」
「…奴らが動員できる勢力はどのぐらいなんだ?」
「勢力ではないですが、多数の民間人が味方に付くかと。
それから雑多なギャンググループも動くと予想されています」
この質問に対して、BIS長官が回答していく。
「逆にこちらが味方につけられる勢力は?」
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