「民間人に舐められるんじゃねぇ、お前ら!
サンヤー・ハイウェイ・ギャングの誇りはどうした!?」
そんなことを言っていると、
2人のリーダー格らしいギャングが突っ込んできた。
一人は大口径のリボルバー銃を、
もう一人は両手にマシンピストルを持っている。
それを見て、スヴァトスラフは素早く
もう一丁の短機関銃を取り出した。
「チッ、何がギャングの誇りだよ。
おいスヴァトラフ、早く撃て」
「ああ、わかってる。
こういう時にはこの銃を使うんだ、Cz.02短機関銃!
コイツには4倍サイトを乗せて、
さらに精度が高いPBP弾を装填してある。
しかも下には切り替え式レーザーサイトを―」
「そんな事はいいから、とっとと、早く撃て!」
「了解!」
短機関銃が2回だけ短く閃光を放ち、
敵の両方が地面に崩れ落ちて動かなくなる。
それを見て、残っていた僅かなギャング達も逃げ出して言った。
「逃げてくぞ。終わったか?」
「…まだ終わっちゃいないさ。
内戦はまだ続いてるんだからな」
急に後ろから話しかけられる。
…声のした方を見ると、
耳に包帯を巻いているルニャークが立っていた。
「生きてたのかルニャーク。
てっきりショック死したのかと思ってたぜ」
「ああ。もしそうじゃなかったら、
心霊体験としてテレビ局にでも話とくんだな。
…ところで、アイツまだ雑学を言いふらしてんのか?
俺には全く理解できんぞ」
「ま、銃ってのは自分の命を預けるためのものだ。
あながちアイツの言動も理にかなってるかもな…」
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