8月20日、海南省東方市。午後9時きっかり。
チェコ軍の抗戦むなしく包囲下に置かれているこの場所を、
ライラ・ニーニコスキ達は遠くから眺めていた。
市街地からは黒煙や対空砲火が立ち上っており
時折爆発によってビル街のシルエットが
逆光によって照らされている。
「おい… マジでこんなところに突入するのかよ?
こんな無茶は中東以来だぜ」
エヴシェン・ルニャークがそう言ったが、
誰も返答するものはいなかった。
「…分かったよ、やればいいんだろやれば。
こん畜生…」
それを聞いて、ライラがハンドサインで指示を出す。
部隊はゆっくりと前進していき、
そのまま暗闇の中に消えていった。
→Semper Fi/常に忠誠を
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