「馬鹿野郎! お前も死ぬぞ!」
彼女を助けに塹壕から飛び出そうとしたトンプソンを
一人の民兵が掴んで止める。
「何言ってんだ、同僚がやられてるんだぞ!?」
「飛び出しても迫撃砲で死ぬだけだ!
それよりも敵を食い止めろ!」
そう言いながら民兵は振り返り、
イベリア製の古いボルトアクションライフルをぶっ放した。
「ああ、畜生…」
そう言いながらリボルバー銃を装填する。
「くたばれぇ売国奴!」
3発まで装填を終えたところで、
そう絶叫しながら民兵が突っ込んできた。
手には短機関銃を槍のように構えており
フレームにはテープを使って
サバイバルナイフがくっつけられている。
「クソ!」
こちらもリボルバーをぶっ放した。
弾丸は相手の眉間へと性格に命中し、
脳味噌を後ろに向かって吹き飛ばす。
続いて、その後ろからさらにもう二人が
拳銃を乱射しながら突撃してきた。
すかさず先ほど射殺した一人を片手で引き寄せて盾にして防ぎ、
そのままもう片方の手でリボルバー弾を胸に二発ぶち込んで一人を射殺する。
さらに奥にいる最後の兵士にも銃弾を発射しようとしたが、
その前に銃弾がとっくに切れていることに気づいた。
(…弾切れか!)
そう思いながら、素早く腰からナイフを引き抜いて
三人目の敵兵めがけて放り投げる。
ナイフは敵の首に深々と突き刺さり、
そのままよろめいて地面に倒れた。
「いくらでも来やがれ、こん畜生が!殺してやる!」
そう叫びながら再びリボルバー銃を装填する。
迫撃砲弾の雨は未だに止んでいなかった。
「ひでぇ状況だな」
ルボミール・プロヴァズニークが増援と共にやって来た時、
戦況は壊滅的な状態に陥っていた。
塹壕内の至る所で大規模な白兵戦が発生し、
その外には散発的にに迫撃砲弾が着弾している。
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